太りやすい季節と痩せやすい季節があるのは、人間の代謝と深い関係があります。代謝とは、体内でエネルギーを作ったり消費したりすることで、生命活動を維持する働きのことです。代謝は外気温や室温によっても左右されるため、夏と冬では人間の代謝機能に差が出るのです。
一般的に、夏は基礎代謝が低下し、冬は基礎代謝が上昇すると言われています。基礎代謝とは、生命活動を維持するために必要な最低限のエネルギー消費量のことで、じっとしていても消費していくカロリーのことを指します。基礎代謝が高ければ高いほど、カロリーを多く消費しやすくなります。
では、なぜ夏は基礎代謝が低下し、冬は基礎代謝が上昇するのでしょうか?その理由を以下に詳しく解説します。
夏が太りやすい季節と言われる理由
夏が太りやすい季節と言われる理由は、基礎代謝が低下するからです。外気温が高い夏は、体温が高くエネルギーを消費する必要がないため代謝が低下しやすくなるのです。基礎代謝が下がるとカロリーが消費しづらくなったり、栄養素を吸収しづらくなったりします。そのため、同じ食事量を摂取しても、基礎代謝が低いと消費カロリーが減るため太りやすくなります。
また、夏に汗をかいて体重が落ちるのは、体内の水分が一時的に減っていることが原因です。水分補給を怠ると脱水症状になってしまうため注意が必要です。また、夏バテなどによって食事の摂取量が減ると、体重が低下しやすくなります。
冬が痩せやすい季節と言われる理由
冬が痩せやすい季節と言われる理由は、基礎代謝が上昇するからです。気温が低くなる冬は、体温が下がらないように体内のエネルギーを消費して体温の維持します。そのため基礎代謝が上がり、痩せやすくなります。
基礎代謝が上がると、体温が高い状態を保つために消費カロリーが増えて痩せやすくなります。ダイエットをしたいときは、基礎代謝が上がる冬がおすすめです。
太りやすい季節に太らないための食事のコツ
太りやすい季節に太らないためには、食事にも気を付ける必要があります。食事の量を減らしたり、偏ったりするとリバウンドを招きます。バランスの良い食事を取り入れることによって、健康的なダイエットができます。以下に、太りやすい季節におすすめの食事のコツを紹介します。
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夏におすすめの食事のコツ
- 水分補給をこまめにする
- 野菜や果物を多く摂る
- 糖質や脂質の摂り過ぎに注意する
- 体を冷やさないようにする
夏は汗をかくことで水分やミネラルが失われるため、水分補給をこまめにすることが大切です。水分補給は常温の水や白湯、スポーツドリンクなどで行いましょう。冷たい飲み物は体温を下げて代謝を低下させる可能性があります。
野菜や果物は水分やビタミン、食物繊維などを含んでおり、夏バテ予防や便秘解消に効果的です。サラダやスムージーなどで摂ると良いでしょう。ただし、果物は糖質も多く含むので、適量を守ることが重要です。
糖質や脂質はエネルギー源となる栄養素ですが、摂り過ぎると脂肪として蓄積されてしまいます。特に夏は冷たいアイスクリームやかき氷などの甘いものや、ビールなどのアルコール類に注意しましょう。これらはカロリーが高く、代謝が低下すると太りやすくなります。
体を冷やさないようにすることも大切です。冷房や扇風機などで必要以上に室温を下げ過ぎないことや、上着を羽織って体を冷やさないようにすることがポイントです。体温が下がると血行が悪くなり、代謝が下がってしまいます。
冬におすすめの食事のコツ
- たんぱく質をしっかり摂る
- 野菜や海草類でビタミンやミネラルを補う
- 温かい飲み物やスープで体を温める
- 適度に運動する
冬は基礎代謝が上昇するチャンスです。そのチャンスを活かすためには、筋肉を作るためには、たんぱく質をしっかり摂ることが大切です。たんぱく質は筋肉の材料となる栄養素で、肉や魚、卵、大豆製品などに多く含まれています。
たんぱく質を摂るときは、脂質や糖質の摂り過ぎに注意しましょう。脂質や糖質はエネルギー源となる栄養素ですが、摂り過ぎると脂肪として蓄積されてしまいます。
野菜や海草類でビタミンやミネラルを補うことも大切です。ビタミンやミネラルは、代謝や免疫機能を高める働きがあります。特に冬は風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすいため、野菜や海草類を多く摂ることで体の抵抗力を高めましょう。野菜や海草類は煮物やサラダなどで摂ると良いでしょう。